印鑑の歴史

印鑑というものはいつから使われはじめたのでしょうか?
現在わかっている最も古い印鑑を使用した人々は、紀元前3,000年ごろのメソポタミアの人々であるといわれています。この頃は一般市民が印鑑を持つ必要はなく、そしてヨーロッパでは印鑑という文化そのものが廃れていきました。

日本で最古の印鑑として有名なのが歴史の授業で習った「漢倭奴国王」印です。しかし、もちろん日本でも現在のように一般市民が印鑑を使用するような習慣はなかなか生まれませんでした。印鑑というのは一部の権力者や君主たちの特別なものだったのです。
一般人が印鑑を押す習慣がはじまったのは江戸時代といわれています。長らく平和な時代が続いたこの時期に日本では商取引が発達しましたが、一方で字を書けない人も多かったため、サインのかわりとして印鑑を押す習慣が生まれたのです。

そして一般市民にこの習慣が広まったのは現在のもとになるさまざまな経済や民法上の制度が整えられた明治時代です。明治10年には、証明書に本人が印鑑を押さなければならない、ということが定められました。
欧米ではいまだに印鑑は定着せず、そのかわりにサインをする習慣が広まっています。このサインは在日外国人の方も公的に印鑑のかわりに使用することが認められています。